連合艦隊司令部は10月7日、ブイン泊地に警泊している第6戦隊にガ島砲撃を下令した。
10月11日、駆逐艦吹雪、初雪を警戒艦として旗艦青葉を先頭に古鷹、加古、衣笠がこれに従い、司令官五藤存知少将指揮のもと、戦隊はブイン泊地を出撃した。
このとき輸送隊の警戒艦として先行するはずの駆逐艦叢雲が整備のため遅れたので戦隊に合同して出撃した。
中央航路を南下した戦隊は、16時00分以後は速力30ノットに上げ、各艦開距離1200ートル、青葉、古鷹、加古、衣笠の順で一本棒となり、青葉の左右前方70度3千メートルに警戒艦の吹雪が右、初雪、叢雲が左に位置していた。
途中、しばしばスコールが来襲した。
サボ島に近づいたとき、五藤司令官は叢雲に先行している輸送隊の日進、千歳の援護のために合同を下令、叢雲は贈速して戦隊から離れ、輸送隊を追って前進した。
このころ輸送隊は駆逐艦5隻の護衛によりガ島のタサファロングに到着し、重火器の揚陸を開始していた。
戦隊はスコールの中を航走していたが、ガ島の上空は快晴との報告が入電していた。
五藤司令官は予定どおり砲撃を決行することとし、全艦に砲撃準備を下令した。
21時33分、戦隊はスコールから出た。
急に視界が開け、サボ島が左3度、約10マイル前方に見えた。
五藤司令官は26ノットに減速を命じた。
そのとき青葉の左舷見張員が、「左15度、艦影3、針路南西、100」と叫んだ。
100は距離1万メートルである。
前方の艦影は米軍で、重巡2、軽巡2、駆逐艦5隻からなるノーマン・スコット少将麾下の艦隊で、サボ島の西方6マイルで反転変針したところだった。
11日の午後、哨戒中のB17爆撃機がガダルカナル島から110海里(約200キロ)の地点を南下中の日本輸送隊を発見した。
スコット少将は、これを攻撃するためサボ島西方海域へ向かった。
米艦隊が、珊瑚海側からソロモン水道に入り、サボ島の西方に到達した(23時08分(25分とも))、軽巡ヘレナのレーダーが、1万6千メートルに6隻の艦隊がいるのを捉えた。
あいにく、旗艦の重巡サンフランシスコのレーダーが最新式のSG式海上捜索用レーダーではなかったため、確認に余計な手間が必要となった。
五藤司令官は、同航戦態勢をとるために右回頭を下令した。
第6戦隊の重巡4隻の20センチ主砲24門と、駆逐艦2隻の12.7センチ砲10門が一斉に火を噴く。
そして61センチ酸素魚雷が発射される。
アメリカ軍側は、重巡ソルトレイクシティ、軽巡ボイス、駆逐艦ファレンボルト、駆逐艦ダンカンが沈没という損害であった。