【P263】
飛行機についていえば、百式重爆(呑龍)は名前のとおり鈍重で、脚の強いのが取り柄ぐらいだから、九七重爆2型の方がましかと思うぐらいだった。
四式重爆(キ67・飛龍)は、乗っていて本当に気持ちのいい飛行機だった。
強制冷却ファンがヒューンという音を出すのが特徴で、操舵も軽く、視界も良く、超低空で飛ぶときなど、これに限るという感じだった。
武装に尾部砲塔がついたのは良いが、防弾防火は不十分の感が強かった。

【P272】
1回目の攻撃は、ケンダリーの海軍飛行場からの発進だった。
レーダーの目をくらますために、トラック一杯の銀紙のテープを、飛行機の胴体の後方に詰め込み、そして250キロ爆弾を2発搭載した。
この250キロ爆弾は、4枚ついているヒレがすべて湾曲していて、落下するにつれて爆弾が回転するようになっている。
投下してから適当な秒時がたったとき、つまり地表の対象物に相当な威力を発揮する高度で、頭部の時限信管により爆発するようになっている。
この爆弾が破裂するときは、弾そのものが猛烈に回転しているので、中に詰まっている焼夷実弾は真っ赤な弾となって、ちょうど傘がパッと開いたように丸く、四周の斜め下方に叩きつけられるのである。
これは、海軍が艦船攻撃のために考案した爆弾だそうで、まず対空砲火を沈黙させてから、雷撃または跳飛弾攻撃をするのである。

【P276】
翌日の司偵の報告によれば、モロタイ飛行場には、片隅に片付けられた破損機が、280機ぐらいあったという。

【P265】
このころには、「タキ1」という電波探知器と、「タキ13」という電波高度計ができていた。
前者は、まだまだという感じだったが、後者は超低空飛行に役立った。