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 昭和18年の激戦地域は、言うまでもなくソロモン諸島と東部ニューギニアだ。
 米軍の反抗が強まるばかりの4月初め、独飛83は現地で奮闘中の第6飛行師団の隷下に編入された。
 めざす新戦域のニューギニアがどんなところか、誰ひとり知らなかった。
 三代目の部隊長・宮永築大尉が指揮する軍偵12機は、22日に南京を出発。
 台湾〜フィリピン〜セレベス〜ニューギニア西端および中部を経由し、5月3日に東部ニューギニアのウエワク(ウェワクとも表記)に全機が到着した。
 興田中尉は部隊長僚機の後方席を占めていた。
 整備班の進出には、輸送機と船舶が用いられた。